モンゴルにまつわる雑記
おじいさんが昔よくいってた。人様の役に立つ人間になりなさいってね。
モンゴル旅行の記事、2つ書いたけど小さなネタがいくつか残っている。ここで一緒くたにして記録に残しておきたい。
それからもしモンゴルにいきたいという人がいたときのために。少しは役に立ちそうな情報も記しておこうと思う。すでに書いた記事は、「役に立つ」という概念が完全に置き去りにされてて笑える。
モンゴル寒い
滞在していたのはお盆休み。つまり真夏。それでも朝晩は当たり前のように毎日、10度を割り込んでくる。昼間は半袖Tでいいとして、防寒着は必須。今回持って行ったのはユニクロのウルトラライトダウンと、アウトドアメーカーの携帯用ウインドブレーカー。出発前はダウンはやりすぎかなと思ってたけど、結局毎晩、2枚とも活躍した。夏が灼熱地獄である昨今の地球環境を考えると、避暑地としては素晴らしい。なお冬は軽くマイナス30度である。地理的にはほぼシベリアなので。
羊づくしの食事
これについては本当にイメージ通りで、とにかく羊づくし。苦手な人にはつらい。宿泊先でオーダーした晩飯でおいしかったのは、定番のボーズ(蒸し餃子、写真中央)とツォイバン(肉野菜やきそば、写真手前)。ここでは「肉なし」を注文することもできたので、羊が食べられなくてもなんとかサバイブできそう。
俺は羊肉が好きな方だけど、終盤はちょっと辛くなった。具体的には、次第に呼気に羊の気配を感じるようになってしまった。最後は少し金を出していいレストランで牛肉食べた。牛、うますぎてたぶんこのときちょっと涙でた。
あと驚いたのが、モンゴルはじゃがいもが異常にうまい。ねっとりしてとても甘みがある。北海道と気候が近いしね。
乳製品について
スーパーの乳製品コーナー。すごい品揃え。ウルムのようにとってもおいしいものもあれば、これは無理だろっていうようなチーズもある。羊肉と並んでモンゴルユニークな食文化だから、いろいろ試してみるといい。
アイス売場にいくと、さまざまな乳製品のフレーバーのアイスがある。日本ではなかなかお目にかかれない味なので、これもいろいろ試してみると楽しい。ただこのアイスだけはダメだ。何味か聞いたら、ミルク!ミルク!って言うけど、実際はゲロ味だった。マイルドなゲロ。泣いた。泣きながらごめんなさいして大地に返した。ミルク言うたやん。ほかの旅行者の証言では、馬糞味のアイスもあるらしい。モンゴリアン百味ビーンズ。
ハラホリンという町
結局、この町に6泊した。小さくて自然豊かで、いい町なのである。ウランバートルからのバスは6時間かかるが、値段はたったの800円くらい。ハラホリンがオススメできる最大の理由は、一言に尽きる。泊まったゲストハウスが良すぎた。
Gaya’s Guest House
http://gayas-guesthouse.mystrikingly.com
ここのおかみさん、ガヤさんが本当に親切。日々の困りごとをなんでも相談に乗ってくれるし、いろんなアクティビティもアレンジしてくれる。乗馬、ノマド体験、ゲル泊、らくだツアー、トレッキング、渓谷めぐり…。そのすべてが破格に安い。現地の相場観はわからないのであくまで体感的にだけど。こちらの都合にあわせて親身に提案してくれるから、ついついかなりアクティビティを入れてしまった。旅行前にもメールで相談に乗ってくれる。あとなかよくなるとガヤさんのブラックジョークも聞ける。
お土産
観光地の土産物屋にいくと、たいていアンティークショップが2,3軒はある。個人的な趣味でいえば、モンゴルのアンティーク市場はかなり好きだった。
動物スタンプ、少し値切って一つ500円で買った。本物か。イミテーションか。めちゃかわいいからどっちでもいい。
このゾウさんなんかは、作風が完全に漫☆画太郎で最高である。ほかにお土産でいいのは、羊とか牛とかヤクとかの毛をつかった製品。手袋とか靴下とか。かなり暖かいしデザインが無難なのがいい。
交通
滞在中、驚きの情報を得た。モンゴルでは車を拾いたければ、道端で手を腰の高さにかざすと車が止まるらしい。ただしタクシーではなく普通の車が。まさかね。都市伝説だと思うけど。俺はそんなことする勇気なかった。それとは関係ないけど、街中でソ連みのあるかわいいバンがたくさん走っていて嬉しい。ワズという車だそうです。
ビールがうまい
モンゴルはビールがうまい。日本のものとは少し毛色は違うけどすごくしっかりした感じがする。びっくりした。
500ml缶がスタンダードなところに、酒豪な国民性がうかがえる。特にうまいのは下の銘柄。
缶ビール1本が100円未満くらい。店で飲んでも200円くらいだけど、草原で寝転がって飲むと最高。
草原と骨
モンゴルの草原には骨が落ちている。しかもかなりカジュアルに。
どこの馬の骨ともわからない。あるいは羊や牛の骨かも。聞けば、放牧中に行き倒れ、そのまま放っておかれた動物たちらしい。モンゴルの生き物たちは家畜といえど、自由に野を駆け、草を食み、力尽きれば地に返る。残った骨は観光客に写真に撮られる。そういうことらしい。