フルーツポンチよ自由であれ
10月にして、しつこい夏の気配がようやく去った。今年は涼しい日が数日続いても、すぐに暑さが盛り返してきていたが、もはやこれまで。2019年の夏、完全撤収。ところで俺はこの暑い夏を乗り越えるにあたり、フルーツポンチばかり食べていたことを、ここに報告させてもらいたい。
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はてフルーツポンチとはなんだっけな。むかし、実家の冷蔵庫の二段目には、よくフルーツポンチが入ってた。半透明のでかいタッパー。缶詰の果物。ミルク寒天。べたべたに甘いシロップ。定番の、安っぽいおやつ。でも俺が夏ごとせっせとこしらえていたフルーツポンチは少し違っていて。なんというか流行りの言葉で言えば、もう少しクールでセクシーなやつなんだ。
基本構成要素。フルーツが主役であるわけだけど、カットフルーツで十分。もちろん生のフルーツを買ってもいいけど、これは剥かなくていいし切らなくていいので最高。しかもスーパーで夜に買うと30%オフなのだぜ。
この日はパインとスイカを主役に。個人的にパインは、フルーツポンチにおける四番打者。甘くてジューシーで、当たり外れが少ない。率が残せるタイプの四番だ。
脇を固めるのは冷凍フルーツ。最近、コンビニで便利なのが売ってる。
こういうのを自宅の冷凍庫でベンチ入りさせておくと、選手層が厚くなってよい。今日はユーティリティプレーヤーのブルーベリーを起用。
ソーダで、爽やかさを。
プレーンな炭酸水は無難。だけど果汁入りもさっぱりしていい。好みに応じて、キリンレモンとかスプライトのような甘いソーダでも。
さあ、グラスに盛り付けて。グラスは、そうだな。できれば広口で短い足のついたやつがいいな。
一番下にロックアイスを入れておくと、いつまでも冷たくていい感じ。
ソーダを注ぐと、ブルーベリーの色が移って思いがけずきれい。
甘酸っぱくて冷たくておいしい。暑くて食欲がなくてもさっぱり食べられるし、なんとなくビタミンが摂れてる気分になる。でもフルーツポンチの一番えらいとこは、とにか自由で懐が深いということ。なんでも好きな果物をいれて、自由にアレンジしながら、毎日でも食べることができる。
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たとえばとある月曜日。週初めというのはなぜか忙しい。ただでさえ休み明けで気が乗らないのに、ぐったりきてしまう。そんなときはこれで気分をアゲるよ。
キッチンばさみで半分に。あとはスプーンで適当にくり抜いて。
さくせんは「あらいものをすくなく」。
アゲリシャス。
アゲアゲリシャス。
月曜が忙しいときはたいてい、火曜も忙しい。ということで、今日は好物のグレープフルーツで。
きれいに薄皮が剥けるとうれしい。意外とたっぷり量があるからな、
今日はグレープフルーツだけで、
いいかなと思ったけど、
そういえば冷凍庫にガツンとみかんが一本残っていたのだった。フルーツポンチは懐が深いやつだから、ラフに突き刺してしまおう。
水曜日。午後から雨が降り、蒸し暑さがよみがえる。俺はこの暑さを逆手にとって、夏の名残を楽しむ。
たっぷりの角切りりんごにラムネ。からんころんと瓶を傾ける。
いつもは無糖の炭酸水ばかりだけど、やっぱり甘いソーダのフルーツポンチもいいな。
木曜日はぶどうが主役。
このぶどうは皮ごと食べられる、気の利いたやつです。
まだ木曜だけど、こういうのもいいでしょ。
だって本来、フルーツポンチというのはアルコール入りのカクテル的なデザートらしいですよ。ちょっとフライングだけど。プチ週末気分ということで。
さあいよいよ金曜日。みんな、おつかれ。今夜はパーティーだ。
ふひひ、プレミアムにいこうぜ。
桃あっま。バニラアイスうっま。これ別にソーダは必要なかったな。
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と、まあこのようにフルーツポンチを自由に楽しんだ夏だった。でも、おいしいものはいつ食べてもおいしいので。皆様におかれましても、実りの秋にはよいフルーツポンチライフをお過ごしください。
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